プラハ在住。ITに強いピアニスト。

CD作りました。でも弾いてない。

演奏以外にも色々と頼まれることが多いんですよ。
その1つがデザイン。コンサートフライヤー(チラシ)とかプログラム冊子、最近はCDのジャケット制作を頼まれました。
特に営業仕掛けたりするわけではないのですが、芸大学部時代に学内演奏会にコンサートフライヤーを何枚か作ってみたら評判よかったみたいで、話が回り回って3年後くらいには在京オケのシリーズ公演をまるっと任されたりしました。

学内演奏会・修士リサイタルの案内チラシ、今では結構いい具合ですが、自分が在籍していた時期までは残念具合がすごかった。音楽学部のお隣に美術学部があるのですが。

デザインに関しては特別誰かに習ったりしたわけでもなければ、どこかで講義を受けたこともないので、完全に独学。
音楽学部のお隣に美術学部があるのですが(2回目)。
学内公演で作ったあとは全て依頼案件化したので、習作なんてほぼ無しなわけで、なかなかな独特な道のりを辿っている感があります。
それに引き換え、演奏方面に関しては何回試演会やるの、という地道な状況。
それと比較したらコストパフォマンスがいいなんて話じゃない。

印刷関係はオンライン入稿が当たり前なので、通信環境が整っていれば世界のどこにいても作業は可能なわけです。
使用素材がそろっていればフライト中にデザイン作業、空港のwifiで入稿、みたいな。
似たようなスキルがある留学生は、何かしらの手段で学費を賄う必要があるとしても「皿洗いのアルバイト」といった方向から転換できるといいんじゃないのかな、と思っています。
作業時間の裁量権が自分にある、というのがポイントでしょうか。
練習時間は練習環境に左右されるので。物件によっては18時までしか練習できなかったりしますし。

で、最近引き受けた案件で、いい公演があるのでご紹介しましょう。
すごいんですよ。ベルリン・フィル首席奏者2名によるハープ&チェロのデュオ・リサイタル。
ご興味がありましたらぜひ。
予約先:チケットぴあ

 

あと、冒頭で触れたCDジャケット案件。
こちらは實川風君と髙橋ドレミさんの1台4手による初アルバム。
正直、クラシックCDとは思えない仕上がりです。
画像だとわからないですが、シルバーの箔押しまで活用するお二人のこだわり様。
あいにく、amazonなどでの一般流通はまだ無いみたいで、しばらくは公演会場で販売する方針だそうです。
お二人の公演にお出かけの際はぜひお買い求めを。

肝心の収録作品については、エリック・サティの「風変わりな美女」、ドビュッシーの「小組曲」、矢代秋雄の「夢の舟」などなど。
「風変わりな美女」、連弾作品として最高傑作の1つだと思うのですが、滅茶苦茶弾きにくいんですよ。
サティさん、あなた誰かと一緒にテスト演奏しました?

こちらのアルバム、ウィーンの銘器ベーゼンドルファーを使用しての録音だそうで。
日本の自室にも1つ置いてあるのですが、とにかく高級感あふれる音の質感が特徴。
コンサートホールでプロコフィエフをバシッと弾くような楽器じゃないよね、と思っていたのですが、最新モデルでだいぶ様変わりしたようで、オールラウンダー的な楽器になったみたい。
ヤマハもCXシリーズで大きく方向転換、ファツィオリも見かけることが増えて、スタインウェイもCD75に代表されるようなニューヨークのヴィンテージモデルが話題になったりと、この界隈、結構色々なことが起こっている印象ですね。

チェコ共和国もペトロフというピアノメーカーがあって、なかなかいいピアノを製作するのですが、とりわけアップライトの品質がとてもいいんですよ。
さすがに音響の部分で限界はありますが、音色の微妙な移ろいがグランドピアノと張り合えるかな、と思えるレベル。
調べてみると、アップライト製造にいち早く注力したメーカーだそうで。
数は少ないながらも日本でも出回っているそうです。
もちろんグランドピアノもあります。